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ニュースリリース

【授業レポート】“観光ツアーの企画”で探究のフレームを身につける

公立高校2年生向けに、「日本のファン・リピーターを増やす観光ツアーを企画する」をテーマとしたPBL(Project-Based-Learning)型授業(2コマ×6回)を行いました。

 

目的は「探究の思考フレーム」を身につけること

プレゼンテーションも含めた全6回という短い期間でのPBL型授業です。「観光ツアーを企画する」という活動は、実際の企業活動を体験できるものであると同時に、「ターゲットを設定する」「ニーズを探る」「課題解決のアイデアを考える」という考え方の枠組み(フレーム)を活用する活動。この3つの思考フレームは、情報収集・分析、課題発見など、探究の学習過程と一致する部分も多くあります。そこで、観光ツアーを企画するという企業活動を実践してみることを通して、「探究の基本的な思考フレームを身につけること」を目的としました。

 

キャリア教育コーディネーターによるファシリテーション

授業の実施にあたっては、各クラスに1名ずつ、キャリア教育コーディネーターが授業を進行するファシリテーターとして入りました。授業と教材(ワークシートやスライドなど)の設計をもとに、各クラスでどのような授業を行うか・生徒にどのように関わるのか、事前ミーティングを経て授業に臨みました。各クラス、それぞれに状況が異なるため、授業の進行にあたっては、各担任の先生と協力しながら進めました。また、クラス担当ファシリテーターによる書面での個別相談の機会を設けました。各グループの企画内容に加え、自己評価・わからないところを伝えてもらい、各グループにとっての「次の一歩」を示す個別のアドバイスで、思考フレームの理解を深めました。

※ファシリテーターによる個別アドバイス

 

 

コロナ禍の中でのオンライン授業

本来であれば対面で授業を行う予定でしたが、新型ウイルス感染症対策も考慮し、ファシリテーターはオンラインでの遠隔授業に。生徒も先生もファシリテーターも慣れない中、様々なICT機器の課題も。オンラインでのコミュニケーションのもどかしさもありながらの授業となりました。一方で、これまで対応がむずかしかった離島など遠隔地への授業提供の可能性も見えてきました。

※遠隔のファシリテーター側から見えていた教室の様子

 

 

このプログラムによって期待できる成果とは

授業後のアンケートでは、「企画を立てるやり方・考え方の理解」「アイデアを出す発想方法の理解」について、ほとんどの生徒が「わかった」「まあわかった」と回答しており、カリキュラムのプロセスの中で、繰り返し「ターゲット」「ニーズ」に向き合うことを行ってきた成果が感じられるものでした。思考フレームは他でも応用できるものです。これを武器に、学校生活、また探究学習への発展させて欲しいと願っています。

※発表(ポスターセッション )の様子

 

【生徒からの声(抜粋)】

・ひとつの企画を考えるのがこんなに大変だとは思っていなかった。これを実現するのはもっと大変だろうなと感じた。どの商品も当たり前のようにお店に並んでいるけれど、その裏ではこんなに大変なことがされていると知った。
・ツアーを一つ考えるだけでも、情報を集めたりすることがたくさんあって難しかった。実際はもっと細かく考えたりすると思うので、すごいなと思った。もっといろいろな企画や商品を考えてみたい。
・ターゲットに対するニーズやその人たちが楽しめるツアーを考えるのが大変だった。
・ターゲット分析が一番大切だと思った。
・一回形にしたものを評価して課題をあぶり出していくことで、欠点にも気づきやすくなり、良いものが出来上がるとわかった。
・企画を立てる機会が文化祭や部活とたくさんあるので、しっかり頑張りたい。

 

※この授業は、東京都「都立高校生のための社会的・職業的自立支援プログラム事業」の一環として実施しました。

 

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