キャリア教育とは

みなさんは、未来を担う子どもたちへどんな希望を抱いていますか?
「明るく知恵のある人になって欲しい」「人の痛みが分かる心の優しい人になって欲しい」
「自分の道を切り開く力のある人になって欲しい」
そんな風に感じ、子どもに対して、「どんな大人になりたい? そのためにはどうしたらいいかな?」と、子どもに問いかけることがあるもしれません。
しかしながら、現代の子どもたちは、テレビやインターネットの環境で育ったため、情報や流行には敏感ですが、自分で道を切り開いていく原動力となる実体験や生活体験が著しく乏しいといわれています。
私たちが生きている社会生活において営まれているすべてのことは、子どもたちにとって、かけがえのない経験になり、生きていく知恵や力になるはずです。
多くの大人と触れ合うことにより多様な生き方や価値観に触れ、経験し、感じること。
大人や書籍が1つの答えを下すのではなく、ふれあいや、経験や、感じたことをもとに子どもたちが自分で考えること。今の学びが社会とつながっていくと知ること。それこそが子どもたちが学ぶ意欲を高め、自ら生きる力を発見していく道しるべになると考えます。
そして、その道しるべを、私たちは『キャリア教育』と呼んでいます。
- キャリア教育とは、一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育
(文部科学省 平成22年度第二次審議経過報告)より

昔は人間の営みがすぐ近くにあり、日常生活の様々な場面において、子どもたちが主体的に生活の場面に参加できました。また、仕事自体も子どもの生活圏内にあったので、仕事をする大人へのあこがれ、きびしさなどが自然に醸成されました。
現代、地域社会が崩壊しつつあり、また家庭内も便利な製品に埋めつくされています。子どもが、日常的に生活場面に主体的に関わることがが少なくなりました。さらに、産業の細分化、分業化により、特に都市部では、仕事をしている大人の姿を目の当たりにすることも少なくなりました。
一方で、情報化社会の中、不祥事を起こす企業や学校、それを糾弾するマスコミなどの情報が多く流され、とても目立つため、大人に対するあこがれが育ちにくくなっています。
そこで、様々な大人と、様々な場面で触れ合い、学びの意欲を育てる教育(=キャリア教育)が重要となります。
『学校教育法』より抜粋
- 第30条 小学校における教育は、前条に規定する目的を実現するために必要な程度において第21条各号に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。
- 2 前項の場合においては、生涯にわたり学習する基盤が培われるよう、基礎的な知識及び技能を習得させるとともに、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力その他の能力をはぐくみ、主体的に学習に取り組む態度を養うことに、特に意を用いなければならない。
- 第31条 小学校においては、前条第1項の規定による目標の達成に資するよう、教育指導を行うに当たり、児童の体験的な学習活動、特にボランティア活動など社会奉仕体験活動、自然体験活動その他の体験活動の充実に努めるものとする。この場合において、社会教育関係団体その他の関係団体及び関係機関との連携に十分配慮しなければならない。
では、様々な大人と、様々な場面で触れ合い、学びの意欲を育てる教育(=キャリア教育)はどのように行えばいいでしょうか?
現代社会の要請に応えたキャリア教育実施のためには、教育資源となる社会人講師人材等とのネットワークを有し、子ども、学校などの支援ができるキャリア教育コーディネーターが必要です。
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