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【事例】ドリカムスクール「飛ばせ みんなの夢と希望!」

※【人材研修と地域貢献が両立できている事例】

授業名 ドリカムスクール「飛ばせ みんなの夢と希望!」
企業名 株式会社酉島製作所
http://www.torishima.co.jp/
コーディネート団体 NPO法人JAE
備考 ●実施地域 : 大阪府 ●実施学年 : 小学校4年生 ●授業数 : 2時間×3日(プラスして学校内での補講あり)
●必要な設備 : プロジェクター、スクリーン、ドライバー、ペットボトル加工用のはさみ

「教えることは最大の学びである」 子どもと一緒に若手人材も半年かけて学ぶ

酉島製作所は、公共用・産業用のポンプ製造・販売を行う創業90年を超える東証一部上場企業である。同社が参加した「ドリカムスクール」は、コーディネーター団体・JAEが実施しているキャリア教育プログラム。ドリカム、という名前の通り「夢を描いて、チャレンジする力を育むこと」を目標とする。

同社がドリカムスクールに関わるのは今年で2年目。各部署から一名ずつ選出された若手社員9名でチームを結成、自らの会社や仕事を題材に授業を行う。「どんな授業にするのか、何を伝えるのか」というテーマ設定から具体的なプログラムづくりまで、コーディネーターの支援を受けながらも、社員が半年がかりで行う。

同社では、この教育活動を社会貢献としてだけではなく、社員研修の一環として位置づけているのだ。2年連続してこうした形で行う理由は、もちろん1年目に大きな成果が出たからに他ならない。

 子どもたちの笑顔、アンケートでわかる変化、感動的な感想。

 

そして、こうした経験を経た1期生たちにも確実に成長が見えた。

通常の仕事をこなしながら課外活動としての授業準備。ほとんど話したこともない人たちとの共同作業。社内リハーサルでの失敗…。もちろん日常的な仕事の中でも成長はするが、「非日常」の困難を乗り越えることで、自信をつけた社員たちは大きく成長するという。

また先生方の「世界でひとつしかないもの(ポンプ)を作る場所にいるのは本当に興味深い」という言葉などから、改めて自分たちの仕事の意味を知る。自社の事業や他部署業務の理解が進み、チームでの活動を通して横のつながりができる。これらが実務にもよい影響を及ぼしているのだ。


理科の教科書のペットボトルロケットが題材

若手社員たちのチームが作り上げた今回の授業のコンセプトは「楽しいものづくりを通じて、オ〜(感動)を伝える」。

「水クイズ、会社紹介、ポンプクイズ・ものづくりの実演」「飛ばせみんなの夢と希望! (ものづくり)」「実技大会とポスター発表」「働く人の思いを語る」を、計3日間の出前授業で実施。ペットボトルポンプ、ヘロン噴水、ペットボトルロケットを題材にしたものづくりと、その性能やデザインを競う実技大会、ポスターによるプレゼンテーションを組み合わせた授業である。

ペットボトルロケットは理科の教科書にも載っているが、教員だけで教材づくりから実験までを行うには困難が伴う。今回はポンプや噴水、ロケットの仕組みも含め、実際のものづくりの専門家に教えてもらったことで、子どもたちの学びは深まったという。また彼らの姿を見て「働く」ということを身近に感じることができるようになった。

参加3日目となる最終日は、ものづくりで素晴らしい成果を出した子どもたちに、手作りの表彰状と自社で鋳造した「メダル」を贈呈。

「予想以上の反応が返ってきて、自信が沸いてきました。気づけば自分が子どもたちから学んでいたのだと思います。」というメンバーたち。終了後の社内発表会で、植木リーダーはこんな言葉を発した。

 「魂を込めてものづくりの大切さ、楽しさをもう一度考えていく必要があると思っています。その先に我々の感動と、お客様の感動が待っている。決してやらされている仕事に感動はない。ドリカムスクールでの活動を通じて、子どもたちの姿を見て、改めてそう感じました。」

 

子どもと親しくなれるように「はかせ」などのニックネームを胸につけたり、プレゼンではカツラをかぶったり。子ども目線に立つことを大切にした。

授業をうけた子どもの声
  • ものづくりは一人じゃできないということがわかった。どんな時もチームワークは大切だと思った。
  • はかせやリエさん、いろいろな人がいっぱい教えてくれたの勉強になった。
  • ロケット作りに成功したし、とても楽しかった。全部わすれないようにしたいです。
授業を行った企業の感想
  • 普段は設計の仕事をしていますが、今回「授業」という製品を自分たちで設計・製作・実行したことで、仕事においても様々な部署を経験したいと思うようになりました。
  • 一緒に苦しんで頑張って、初めてチームワークが生まれるんだと知りました。
  • 他人とのつきあいが苦手ですが、今回のチームで自分の主張だけでなく相手の意見を聞く大切さがわかり、メンバーとの間に深い絆ができました。

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