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【事例】子ども農山漁村交流プロジェクト

授業名 子ども農山漁村交流プロジェクト
企業名 子ども農山漁村交流プロジェクト推進協議会
コーディネート団体 子どもの未来創造協会
備考 ●実施地域 : 関東、東海、北陸、近畿、中国、四国
●実施学年 : 小学校5、6年生
●授業数 : 60時間〜 ●必要な設備 : 特になし
自然豊かな農山漁村での「ふるさと生活体験」が子どもたちの 生きる力 を育むきっかけに

国語も理科も社会も……、本来教室で学ぶことはすべて、生活に密着していること。生きていくための力となること。ところが今、子どもたちがそんな実感を得られる機会が減っているのが事実。また現代の子どもたちにおいて、「人間関係をうまく作れない」「集団生活に適応できない」「規範意識の低下」といった多くの問題が指摘され、その要因として自然や地域社会と関わる機会の減少や、集団活動の不足などが挙げられている。

未来を担う子どもたちが、変動する社会で生きていくために必要な能力を身につけられるようサポートする。これが、現代の学校教育および社会全体に求められている課題だ。

各農林漁家の方々が、児童の“お父さん”“お母さん”として我が子のように接してくれる。農林漁家ならではの生活文化や食に触れ、交流を深めることで、宿泊体験先が“第2のふるさと”に。

そんななか、平成20年度から、総務省・文部科学省・農林水産省の連携による「子ども農山漁村交流プロジェクト」(愛称:ふるさと子ども夢学校)がスタート。これは小学生を対象に、農山漁村での長期(3泊4日間程度)宿泊体験活動を推進するもの。豊かな自然や農林漁業に触れることで、 生きる力 を育むきっかけを作り、子どもたちのたくましい成長を支えようという試みだ。

プロジェクトの特徴は、農林漁家での宿泊体験や作業体験を行う「ふるさと生活体験」。子どもたちは少人数で農林漁家の家庭に宿泊し、  ふるさと のような雰囲気の中で、農林漁家の方々と交流しながら、さまざまな体験活動を行っていく。受入れ地域は北海道から沖縄まで全国約90地域に広がっており、田植えや稲刈り、野菜の収穫、海や川での魚採りなどそれぞれの土地ならではの活動に取り組むことができる。

プロジェクトの流れは、大きく分けて3段階。まずは宿泊体験へ出発する前の「事前学習」。受入れ地域のJA職員を小学校へ派遣し、授業を行う。稲作体験に挑戦したある小学校では、「田んぼのメカニズム」や白いお米が自分の口に入るまでの道のりを事前に学び、子どもたちは稲作への興味・関心を膨らませた。

次に、いよいよ「体験学習」。野外炊飯や農作業、昆虫採集やネイチャーゲームなど、発見や驚きの連続を味わう。すでに実践した小学校の教員や保護者からは、「体験活動を通して、子どもたちが確かに変わった!」という声が多く寄せられた。体験中の成長だけでなく、その後の生活や学習にも大きな影響を与えたという報告も少なくない。子どもたちにとっては、 楽しい思い出 にもなり、学校行事のひとつとしても有意義なものであると言えよう。


最後に、体験学習の成果を報告し合う「事後学習」。体験をまとめ、自分が感じたことを 人に伝える ことで、より深みのある学習となる。JA職員による体験後のまとめや、新たな取り組みのサポートなど、子どもたちの成長に合わせた継続的な取り組みができるのも大きな特徴だ。


「ふるさと生活体験」は、さまざまな面で子どもたちの成長を促す効果が期待できる。例えば、豊かな自然の中での体験は好奇心や学ぶ意欲を十分に刺激するだろう。親元を離れて仲間との共同生活を経験することで、自立心や思いやりの心が育まれる。また、生産・収穫活動から食べ物の大切さを再認識し、好き嫌いの軽減につながることもある。さらに、教師や親以外の幅広い世代とのふれあいが子どもたちのコミュニケーション能力を高め、社会規範や生活技術の習得に役立つ。子ども自身はもちろん、教員にとっても保護者にとっても たくましい成長 の手ごたえを感じるものになるはず。

授業をうけた子どもの声

  • 一度も食べなかったトマトを、もぎたてを食べたらとても甘くておいしかった。
  • 稲刈りでは、干すために束にするのが難しかったけど楽しかった。
  • 他の人がいいことをしていることが目に入ると、自分も頑張ろうと思った。
授業を行った企業の感想

  • 子どもたちは豊かな自然の中での様々な体験を通して、自然への興味・関心を深め、物事を積極的に探求する態度が培われたようでした。
  • 農山漁村の生活や伝承される文化、産業などに直接ふれる機会を持つことで、興味や関心、学習意欲が向上する姿が見られました。
  • 農業の大切さを知って食に対する意識が変わり、食べ物を大切にしたり嫌いなものでも食べられるようになったことで、プロジェクトの意義を感じました。

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